知っていますか?『介護うつ』と『介護後うつ』

10月15日、上長与地区公民館にて、「輝けいきいきサロン」にて、講話をさせて頂きました。

最近では、「認知症カフェ」など、名称は色々ですが、介護に関わる人達やこれから介護施設にお世話になろうとしている方々を対象にした交流会が様々な地域で、できています。

私が参加した会は、毎月第3木曜日の午前中、開催されていて、様々なテーマで講師の方が講話されたり、会員が自分の特技を生かして、歌やハーモニカ演奏などの披露、そして、皆さんとおしゃべりを楽しむ会です。

演題は、

「知っていますか?『介護うつと介護後うつ』~病気に罹らない3つのイキイキ生活術~」

安藤和津さんがご自身の介護体験を綴られた著書「介護後うつ」。

読んだのは、2年前ぐらいの頃でした。

「介護される人が亡くなっても、介護者は、「介護うつ」の終わりではない」

という事を知りました。

本を読んだ時点では、まだ、私の義父母や母が生きていましたが、昨年、義母、今年、母と義父がたて続けに亡くなり、ようやく、安藤さんの書かれて事が理解できるようになりました。

何とも言いようのない虚しさと無気力感

やる気が起きない

色々な思い出を思い出し、泣きたくなる

このような状態になってしまいました。

少しは、元気になりましたが、もう少し時間がかかることでしょう。

介護する人が心がけることをお話していきました。

①気持ちのメンテナンスをすること

②辛くなったら、誰かに話を聞いてもらうこと

③心と体をリラックスさせること

④人生の目標をもつこと(小さなことでも大丈夫)

⑤潰れない介護のためには、100%の介護を目指さないこと

「介護後うつ」とは、一種の「燃え尽き症候群」と同じ状態だと言えます。

私の介護経験も交えながら、お話しましたが、誰かのお役に立てたら、嬉しいです。

その日は、「輝けいきいきサロン」の1周年のお誕生月でした。

皆さんで、ワイワイ言いながら、スポンジケーキを土台にして、フルーツを挟んだり、生クリームを添えたりして、完成。

皆さん(時に女性陣は)とても、楽しそう。

凄く美味しかったです。

高齢者になると、配偶者が亡くなると、家にこもりがちになり、誰とも話さなくなったりします。

「老化は足から」というように、寝たきりにならない為に、体を鍛えたりしますが、

一番、効果があるのは、「人との繋がり」なのだそうです。

外に出て、皆さんと顔を合わせ、おしゃべりすることなのです。

そうすることで、笑顔にもなり、脳がイキイキと活性化していきます。

コロナ禍ということで、自粛して、難しい面もありますが、このような会が少しずつ、増えていくといいですね。