今日は、9月1日。
ほとんどの学校は、二学期の始まりです。
多くの地域で夏休みが終わり、新学期が始まる9月1日。
その日が恐怖でしかない子どもたちが、自ら命を絶つ日でもあります。
いわゆる“9月1日問題”と言われています。
原因や動機には学業不振や家庭問題、学校や友人関係などがあり、
その中でも特に深刻なのがいじめを受けている子どもたちです。
1学期にいじめを受けていた子が、また、同じような行為を受けるかと
想像すると、新学期は、恐怖でしかないものでしょう。・
故樹木希林さんの娘である内田也哉子さんは、
亡くなる2週間前の2018年9月1日に、お母さんである希林さんの様子を
「どうか生きて。」
の著書の中の対談で、語っていらっしゃいました。
「入院中だった母が病室で窓の外を眺めながら
『死なないで、ね……どうか、生きてください』
と絞り出すようにつぶやいていたんです。
母は『今日、死ぬ子がたくさんいるのよ』って説明してくれたんです。」
長くないことをお医者様からも伝えられ、1カ月の入院期間中には何度も危篤状態に
なったからこそ、今まさに自分が「死」に向かっていることを感じていたからこそ
でしょう。
死が現実的に迫ってきたときに、子どもたちが命を絶っている状況であること、
そして、自分の孫や子どもを持って、命の尊さみたいなものが身をもってわかった
からこそ、
「こんなに理不尽な、もったいないことはない」
と。
親や大人である私たちができる事は、その子の気持ちに寄り添ってあげることなのではないでしょうか。
その子が「あのね。」
と、何かを語り始めるまで。。