セロトニン顔

セロトニンとは『ノルアドレナリン』や『ドーパミン』と並んで、体内で特に重要な役割を果たしている三大神経伝達物質の一つです。

セロトニンは人間の睡眠や食欲に大きな影響を与え、ストレスによるイライラを抑えて心身の安定や心の安らぎなどにも関与することから、『幸せホルモン』とも呼ばれ、

不足すると気分が落ち込んでやる気がでない状態に陥りやすくなるとも考えられています。

セロトニン不足が続くと、「うつ病」になります。

よく、セロトニンを増やすには、太陽の光を浴びると良いと言われています。

また、身体を動かす運動は、セロトニン神経を活性化させるためにとても重要だと言われています。

現代人は、運動不足になりがちな生活習慣を送っていますが、誰でもできることが、

「歩く=ウォ―キング」ことです。

ウォ―キングを習慣化すると、ホルモンバランスを整えることができます。

ホルモンバランスが保たれるていると、表情にも表れ、満たされた顔になります。

まさに、これを「セロトニン顔」とも、呼ばれています。

その人の周りには、自然と人が集まり、幸せが呼び込まれます。

セロトニン顔の代表的な存在は、スーパーボランティアと呼ばれて時の人となった

「尾畠春夫さん」です。

2018年、当時78歳だった尾畠さんは、山口県で行方不明になった2歳の男の子を救出しました。

無事に保護され、両親の元に戻った時の尾畠さんの心からの笑顔は、素晴らしいものでしたね。

まさに、あの笑顔は、「セロトニン顔」だそうです。

作り笑顔ではなく、心からの笑顔です。

あんな笑顔を見せてくれる人には、病気が寄り付かないでしょう。

エネルギッシュな尾畠さんには、歩行習慣が身についています。

歩行習慣で、幸せホルモン「セロトニン」が分泌されれば、自然と笑顔になります。

まさに、ウイルスを寄せ付けない心からの素敵な笑顔ですね。

毎日の歩行を続けている人はみな「幸せ顔」なので、一目見ただけで分かるそうです。

是非、あなたも、歩く習慣を身に付けてみませんか?

8月9日

今から75年前の1945年8月9日午前11時2分。

長崎市に原子爆弾が投下されました。

長崎市で生まれ、育った私は、小さい頃から、学校や周囲の大人から

原爆の事や8月9日がどんな日であるのかを

毎年、教え、伝えられてきました。

また、大人になり、小学校の教師となってからも、原爆について、戦争についてを

8月9日の登校日に、子どもたちへこの日の意義を話してきました。

2年生の担任をしていた頃、こんなことがありました。

「長崎の子うま」という本を人形劇にした作品のDVDを

子どもたちと一緒に鑑賞していました。

それを見ていた女の子がぽろぽろと涙を流して泣き出したのです。

長崎の原爆で母を亡くした子馬、いなさ号が主人公の物語。

原爆の被害にあったのは人間だけでなく、動物や植物も一緒。

人間の身勝手さが起こした戦争のために動物たちは犠牲になってしまったという、とても、悲しいお話です。

その子は、お母さんを亡くした子うまの気持ちを思って、

とても、悲しかったのでしょう。

長崎県下の小・中・高校では、8月9日は、登校日となり、戦争、原子爆弾、平和についてを考える日となっていますが、

他県(広島県を除く)では、8月9日が何の日なのかさえも、知らない子どもたちも多いという現実があります。

きっと、この女の子は、「8月9日」を忘れることはないでしょう。

原爆投下から75年。

「二度と同じようなことを繰り返さないでほしい」

と祈るばかりです。